煮たまごと私と母

私は煮たまごが好きです。

ラーメンに入ってる煮たまご、チャーシュー丼に乗ってる煮たまご、タッパーで漬け汁に浸ってる煮たまご、
どれも最高です、特に半熟。
ラーメン屋で煮たまごを割って半熟だったときの幸福感たるや。

なぜなのかと中華料理屋でラーメンと半チャーハンを食べているときに考えました。(このときは煮たまご入ってなかった。)

普段たまごを控えてるからでした。簡単。
たまごは食べても一日一個までとなんとなく決めていて煮たまごにその一個を消費する前に違う料理に使ってしまっている。
煮たまごを作るとなると一度に一パック分は使う、一日一個ペースで食べると痛む、家族もいるけど絶対とんでもない量食べる人がいる、体に悪い、一日で私の分なくなる、じゃあやめとこう、と食べたくても食べられない生活だからでした。
普段そんなに外食もしないので余計に煮たまごへの欲と憧れが強い。
タッパーで一パック分作らなくてもジップロックで二つくらい作れるよとかそんなことを母が言いますがそんな二つだけ作って二日でなくなるのはショックがでかすぎる。
タッパーに入った大量の煮たまごがいい。わかってない。煮たまごに関してコミュニケーション不能。冷戦状態。

卵黄の味噌漬けとかもとても好きです、にんにく醤油漬けとかも。
でも味が濃いの苦手なんですよね、矛盾してますけど、普段は薄味の舌なのがたまにがっつり濃い味の舌に変わる。
なので食べたいのはそのときだけで次の日にはタッパーに大量にある煮たまごを見ても多分わりとどうでもよくなってる。
家族に食べられるとか体に悪いとか言って一パック分作らないのはつまるところ逃げです。煮たまごからの逃げ。

結局母の案がいちばんいいってことです。
敵わない。